オピニオン

日本人が日本人の英語を聞いて冷笑する現象。3つの笑いが原因だった

 

日本人の不思議な習慣。

それは

 

一生懸命英語を話す日本人を見て笑うこと。

 

本当によくあることなので、思い当たる方も多いはずです(笑う側、笑われる側も)

なぜ日本人は同じ日本人が英語を真剣に話しているのを見ると笑ってしまうのでしょうか?

この現象は3つの異なる笑いが原因だと思います。

1. 混乱からくる笑い

1つめの笑いは混乱からくる笑い

多くの日本人にとって日本人は英語が話せないものという共通の認識があります。

 

日本人は英語が話せなくて当然。それが普通。当たり前。

 

こういった常識があるので、日本人が英語を話しているのを見ると頭が混乱するんですよね。

え!日本人なのに英語?!という感じで。

人は混乱すると平常心を保つために笑ってしまうことがあります (nervous laughterと言います)

【Nervous laughter】

困惑したり気まずいときに起きる笑い。神経質な笑い。ごまかすときの笑い。

本来英語を話すはずのない日本人が英語を口にしているので、混乱して、無意識に笑ってしまう。

 

たとえば白人や黒人が英語を話しても全然笑えないですよね?

それは日本人にとって外国人(外国人風の人含む)は英語が話せて当然という認識があるから。

たとえその人が非英語圏から来ていたとしても関係ないです。見た目が日本人じゃないので混乱しないですよね。

 

その反対に、本来英語を話すべきではない日本人が英語を口にしているので、頭がついていけずに混乱して笑っていまう。

平常心を保つための笑い。これが1つ目の笑い。

2. 馬鹿にした笑い

2つ目の笑いは馬鹿にした笑い

日本では完璧じゃないものにはケチをつけてもいいという暗黙の了解があるように感じます。

間違った答えを出したら笑われても仕方がないと認識している人もいます(学校の先生ですらこう思ってる人がいるので、救いようがないです)

学校だけではありません。会社でもそうですよね。

正しい答えを出さないのが悪い。

変な答えを出したがら馬鹿にされても仕方がない。自己責任。

 

極端に聞こえますが、実際日本の社会はこうじゃないですか?

ネイティブじゃないのにネイティブみたいにしゃべってるww

文法間違ってるしww

RとL の発音ぐちゃぐちゃなのに自信満々ww

こういうの、ほんと多いですよね。

そんな風に答えを間違えた者は晒されてもいい文化が刷り込まれているので、完璧じゃない英語を聞くと「そら来た」と言わんばかりに笑いものにします。

 

また、日本人はよくがんばっている人のことを笑います。

この場合も馬鹿にした笑いですね。

英語に限らず、何かに一生懸命に取り組む人に向かって

何そんなに真剣になってるの?w

まじめかw

ムキにならなくてもw

こんなセリフ聞いたことあるはずです。

多くの日本人にとって英語=苦労するものなので、英語を話している人を見ると「なにそんなに一生懸命になってるんだよ!」と勝手に解釈します。

 

日本人は理想が高く、輪を乱す者を嫌いますよね。

なのでミスは許されないし、一人だけずば抜けてがんばるのも許されません。

ミスするもの、がんばりすぎるものは笑ってこき下ろす。

馬鹿にした笑い。それが2つ目の笑い。

3. コメディーとしての笑い

最後の笑いは、コメディー対象としての笑い

これはわたしが子供のころからあったので、少なくても20年以上も前から存在してたはずです。

メディア(特にテレビ)において、カタコトの日本語を話す外国人カタコトの英語を話す日本人は笑いのネタとして扱われるんですよね。

英語を話す=コメディー。もうこれ鉄板ですよ。

思い当たる方も多いのではないでしょうか。

 

わたしがよく覚えているのは当時放送されていたさんまのスーパーからくりテレビ。面白いコーナーも多く、毎週見ていました。

その中に「ファニエスト・イングリッシュ (Funniest English)」というコーナーがありました。

簡単に言うと日本人のへたくそな英語や言い間違いを笑うコーナーで、当時かなり人気があったので覚えている方も多いと思います。

また、同じ番組内でボビー・オロゴンというナイジェリア出身のタレントがへたくそな日本語を言って爆笑を誘うという鉄板の流れもありました。

(※そういうネタだったので、ここではあえてへたくそという言葉を使っています)

 

とにかく一生懸命真剣にへたくそな英語(日本語)を話す、というのがネタでした。

(※出演者が本当に語学が下手だったわけではなく、テレビの演出としてわざとおかしなしゃべり方をしていたんだと思います)

今でも同じような番組はたくさんありますね(毎日放送「ちちんぷいぷい」内の「ロザンの道案内しよッ!」などなど)

 

これらのコーナー自体を批判するつもりはないし、出演者自身もいかにおかしな英語(日本語)を言えるか競っている感じだったのでここで「こんな番組けしからん!!」と言うつもりもありません。(みなさんそれですごいギャラももらっていただろうし)

でも、ふだん外国人や英語とかかわることのない日本人にとって、メディアの影響は大きいです。

このような番組を子供の頃から見ていると

英語が下手ならそれを笑いにするのが当たり前。

外国人の間違った日本語が笑ってあげるのが優しさ。

おもしろいからわざと間違った英語を話してるんでしょ?

という風に刷り込まれてしまいます。

 

お笑いとして笑い。これが3つ目の笑いです。

結論: 日本人が日本人の英語を笑うのには3つの原因がある

まとめると、日本人が日本人の英語を笑うのには3つの原因があります。

  1. 混乱した場で平常心を保つための笑い
  2. 馬鹿にした笑い
  3. コメディーに対する笑い

これらがすべて重なって、日本人は悪気もなく英語を一生懸命話す人を笑うようになるのだとわたしは考えています。

 

一生懸命英語を話そうとする人に対して笑ったり馬鹿にするのは失礼なことだし、それが日本人の英語学習の妨げになっています。

一人一人そのことを意識するのが大切ですし、学校教育や社会全体としてもそこは改めてほしいと思います。

そうすることで日本人の英語嫌いも少しは改善されるのではないかと思います。

 

 

 

 

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