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幼児が顔の絵を逆さまに描く理由と原因は?発達障害?幼児あるある?(実際の画像あり)

わが家の2歳の長女はお絵かきが大好きで、1歳の頃からクレヨンでぐるぐるお絵かきしていました。

ある時、娘が顔を描こうとしていると、どうも上下が逆さまになっている事に気が付いたんです。

長女は発達の遅れもあったし、この上下逆さまに顔の絵を描くことが発達障害の特性なのか、それとも幼児期のあるあるのか分からず不安でいろいろ調べました。

結論から言うと「子供によくある事」だそうです!

その時に娘が描いた絵の写真と、なぜ子供は逆さまに顔を描くのか、その理由について紹介します。

娘が描いた上下逆さまの顔の絵

顔のパーツを描いていると…

2歳11ヶ月の長女、前までぐちゃぐちゃしか描けていなかったのに、この数週間でなんとなく「目」「口」「足」などのパーツが現れるようになってきました。親ばか全開で「うちの子…ものすごい才能があるんじゃないの!?」って思ってしまいます(笑)

しかし、今日も同じようにクレヨンと落書き帳でお絵かきをしている娘を見ていると、ある事に気が付きました。


あれ?顔が逆さま?

ちょっと分かりにくいかもしれないですが、写真の上側にいるのがこの絵を描いた娘です。娘から見て、顔のパーツの位置が上下逆ですよね?

試しにもう一度描かせてみました。

あれ、やっぱり逆さま。娘から見て目が下で、口が上にありますね。

直前に逆さまの写真やイラストを見せたわけでもないし、特にテレビで逆さまになってる人を見たわけではないし、一体なんだろう?

検証① 輪郭だけ描かれている場合

ここでまずは娘の描き方を検証してみることにしました。

まず、私が大きな「○」(輪郭の部分)を描き、娘がその中にパーツを描き込むようにしました。

結果、娘は逆さまに顔を描きました

「○」には上下も左右もないので、つまりパーツが逆さまになりやすいみたいです。

検証② 始めから胴体も描かれている場合

では、身体の部分を先に描いていたらどうなのか?

↑こんな感じに、先に私が胴体と手足を描き、身体の「向き」を示してみました。それでも顔を逆さまで描くのでしょうか?

お…!なんだかそれらしく描いている!

完成!今度は正しい方向で描けています!

結論: 輪郭だけだと顔のパーツは逆さま

輪郭(丸)しかない場合、顔のパーツが上下逆さまになる。しかし、身体の向きがあらかじめ示されていたら、正しく 顔のパーツを配置することができる。

なぜこんな現象が起きるのでしょうか?

幼い子供が顔の絵を逆さまに描く理由

とある神経科学者の話

2017年8月にアルゼンチンの神経科学者 Mariano Sigman (マリアーノ・シグマン)が、「子供が文字を反対(鏡文字)に書いてしまう驚きの理由」についてプレゼンテーションを行いました。

その内容が私の「なぜ子供が絵を逆さまに描くのか」という疑問について、ストンと納得できるような答えを出してくれてたんです!

元の記事はこちら(英語サイト)↓

The fascinating reason that children write letters backwards

反対になっても同じ?

例えば、あなたの目の前にマグカップがあったとします。

↑普通の白いカップですよね。それをくるーっと回転させて

↑この向きに置き直すとします。

取っ手の向きが変わりました。ま、それだけですよ。さっきと同じカップですね。もしカップの色が変わっていたり大きさが変わっていたら、さっきとは違うカップだと認識されると思いますが、方向を変えただけでは物は変わりません。

これは実はとっても重要なことで、例えばカップを回転させる度に「これはさっきと違うカップだ!!だってさっきと取っ手の向きが違う!」と思ったり、例えば自分の自転車を違う角度から見るたびに「これは新しい自転車だ!私のはどこだ?!」なんて言ってたら大変なことになりますよね?

ヒトの本能が今でも

この「角度や方向が違っても、そのモノが同一だと判断できる」能力は恐らく大昔(ヒトの祖先)からずーーっと続いている本能で、脳を効率良く使うためになくてはならない能力だったんでしょう。

つまり、いらない情報は捨てているんです。ヒトにとって本能的に重要なのは模様や大きさなどの特徴であって、向きではないんです。

ヒトの祖先だって恐らく獲物を獲物だと判断するにはその色、模様、大きさ、体の特徴を覚えていたはずです。「あの動物は鼻が長くて大きい…象だ!」ですよね。「あの動物は右を向いている…象だ!」にはならないんです。どっちを向いていようが象は象。

子供が人の顔を上下逆さまに描いてしまう理由

つまり、子供にとって「顔」というのは「目が2つあって、鼻があって、口ある」ということが最大の特徴で、向きは重要じゃないんですね。

だから絵を描く時も、上下が逆さまになる。 顔に上下があるということをまだ学習していないからですね。

大人がコーヒーカップの絵を描く時に、取っ手を左に描いたり右に描いたりするのと同じことです。

いつ正しい方向で描くようになるのか?

しかし、大人になるとみんな顔は目→鼻→口の順に描きますよね?それはいつ学習するのでしょう?

だいたい、4歳~5歳頃になると目→鼻→口と描くようになるそうです。生まれて4、5年人間の顔を見続けると、段々「顔というものはいつも目が上にあって口が下にある」と学習していということですね。

まとめ

2歳頃の子供が顔の絵を上下逆さまに描いてしまうのは全くおかしい事ではなく、人間として当然の発達過程だということが分かりました。

まだ重力がある世界に生まれてきてから数年しか経っていないんですもんね。世の中には上下と左右があるんだということはこれからゆっくり学んでいくことなので、焦らずのんびり見守っていきたいと思います。

 

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