教育

インターナショナルスクール生のアイデンティティ・クライシス|日本人でも外国人でもない一体何者?

こんにちは、インター卒で2人目育児に奮闘中のぽこたにです。

インターナショナルスクールというのは本当に特殊は環境で、とくに私のような純日本人で日本生まれ日本育ちにとってはちょっと「ややこしい」環境です。

今日はインターナショナルスクールに通う子どものアイデンティティについてお話します。

インターナショナルスクールに通う生徒あるある7選こんにちは!インター卒でアラサー、二人目育児に奮闘中のぽこたにです。 今日は、インターナショナルスクールの「あるある」を紹介します...

インターナショナルスクールに通うという「意味」

よく「子供が英語を話せるようになってほしいからインターに通わせます♪」とか言う方がいますが、インターは英語教室ではありません

英語がペラペラになるとか、将来海外で活躍してほしいとか、世界で通用する人間になってほしいとか、そういう漠然としたイメージでインターに入れたがる人もいます。

しかし、はっきり言います。インターに通わせるのはそんな浅い話ではありません。

もちろん、プレスクールやキンダーなど、幼児期に数年通うだけのインターならその通り「英語が話せるようになる」ので目的は達成できるかもしれません(卒園したらすぐに英語力は落ちてしまいますが)。

しかし、小中高校とフルでインターに通わせるとなると、それなりの強い意思が必要です。

インターに行くと日本人ではなくなる

 

まず、インターに12年通うと日本人ではなくなります。もちろん国籍は日本人ですが、中身はすでに日本人ではありません。

日本人にとって当たり前なことをせずに成長するのです。

例えば、私が通っていたインターでは制服がありません。上履きもありません。プールがありません。逆上がりもやりません。赤白帽をかぶったことがありません。ランドセルを背負ったことがありません。

古文はやりません。日本の歴史もほんのちょっとやるだけ。源頼朝でははく Minamotono-Yoritomo と書かれた読みにくい教科書で勉強するので歴史的人物の名前が全然頭に入りません。

家庭科がないので出汁を取ったことがなかったし、ミシンも生まれて30年触ったことがありません。もちろんエプロンも作れません。

夏休みの朝顔の観察もありません。飼育係もありません。教室の掃除もしません。給食当番もありません。

みんな家が遠いので放課後公園で集まって遊ぶことはありません。

桜の季節に卒業式はありません。同じ学年でも年がバラバラだし地元の学校に行っていないので、成人式になんと特別な思いもありません。

ラジオ体操ができません。学園祭を知りません。偏差値が分かりません。受験勉強が分かりません。

 

ざっと挙げただけでもこんな感じです。

どれも日本人なら当然みんな経験しているようなことばかりですよね。

インターに行ってもアメリカ人にはなれない

では、インターに通ったらアメリカ人になれるのか?(私のインターはアメリカのカリキュラムがベースでした)。

答えはノーです。

私の家族は日本人で私は日本に住んでいたので、家が狭かったです。クリスマスに盛大なパーティーはしないし、家で本物のモミの木を飾ったことなんてありません。

日本に住んでいるので、アメリカの政治や経済には疎いです。アメリカの流行りの歌やテレビ番組も詳しくありませんでした。

いくら教室でディベートや人前でしゃべる機会が多いといっても、学校を一歩出ればそこは日本。公共の場では静かにするし、バスの運転手に「こんにちは!」なんて言わないし、レジのお姉さんに「ご機嫌いかが?」なんて言ったことはありません。

アメリカ人に比べたら議論は苦手だし、アメリカ育ちの子に比べたら英語力は劣ります。

結局、私はアメリカ人ではありません。

インター卒のアイデンティティ・クライシス

アイデンティティとはつまり「自分がどういった人間なのか」ということです。

私は日本人です!と胸を張っていえるほど日本人ではない。

かといって私はアメリカ人です!と言えるほどでもない。

インターナショナルスクールに通うと「自分は一体なに人なんだ?」と分からなくなるアイデンティティ・クライシスがまさに起こりやすくなります。

どこにも所属していない感じ、常にどこか他人と違う感じが生まれてしまいます。

それがインター卒です。

もちろんインターにも素晴らしい面はある

これだけアイデンティティの話をすると、インターに通わすのはデメリットしかないように思えてくるかもしれません。

しかし、インターにはもちろんメリットもたくさんあります。

ただし、そのメリットはたかが「英語が話せるようになる」とかいう目先の利益だけではなく、人生そのものに大きく影響することを忘れないでほしいです。

子供をインターに通わせるには、それなりの覚悟が必要です。

おわりに

インターを卒業したあとのアイデンティティについては、大人になってから考えるようになりました。

在籍中は、当たり前ですが周りはみんなインター通いの子ばかりなので、アイデンティティなど気にする必要もありませんでしたからね。

子供をインターに通わせるということはとてつもない責任を負うことになります。

この話が少しでも参考になれば幸いです。

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