移住までの道のり

子どもが何歳までに移住するのがベスト?

2020年4月16日

こんにちは、ぽこたにです。

 

家族で海外移住するときに、特に気になるのが「子どもの年齢」ではないでしょうか。

一般的に、子どもは年齢が低ければ低いほど外国語を習得するのが早いと言われていますが、本当にそうなのか?

 

実は、最新の研究によると、言語習得は思春期頃までスムーズに進むということが分かってきているんです!

つまり、焦って幼い頃に移住する必要はないのかもしれません。

では、結局どのタイミングで移住するのがベストなのでしょう?

言語の習得は思春期までスムーズに進む

新しく言語を身につけるには、幼ければ幼いほうがいいというのがこれまでの定説でした。

しかし、最新の研究によると、子どもは17-18歳頃まで比較的スムーズに第二言語を習得でき、特に10-12歳頃までにはじめればネイティブレベルになれるということが分かってきました(※1)。

"...we found that ultimate attainment—that is, the level of asymptotic performance—is fairly consistent for learners who begin prior to 10–12 years of age."

"...how grammar-learning ability changes with age, finding that it is preserved almost to the crux of adulthood (17.4 years old) and then declines steadily."

 

この研究ではインターネットのモデルを使い、約67万人の英語ネイティブ・非ネイティブの英語スピーカーを調査。

・回答時の年齢
・はじめて英語に触れた年齢
・学習年月

と言語能力の関係を調べました。

その結果、これまで考えられていた年齢(幼児期)よりもだいぶ遅い時期まで、第二言語は習得可能だということが示唆されたのです。

家族で海外移住をめざしている身としては、すごく興味深い結果ですよね。

 

この研究結果は、個人的な体感とも一致しています。

わたしは日本のインターナショナルスクールに通っていましたが、10歳前後で母国から日本に移り、そこから英語と日本語を完全に習得した人を何人も知っています。

また、高校時代にカナダに渡り、そこからずっとカナダに住んでいる日本人も数名知っていますが、みなさん英語がかなり流暢です。言われてみれば日本人のアクセントが残っているなぁ、と感じる程度。

 

もちろんどちらのケースも、他人には見えていない苦労や努力があるのが大前提なので、らくらく習得したとは思えませんし、本人の性格や家庭の環境も大きく影響しているはずです。

それでも、「英語ネイティブになるためには幼児の間に移住しないと間に合わない!」という考え方はもう古いのかな、と思います。

高学年では日本語が忘れにくくなる

これは知人やネットでよく見る体験談なのですが、高学年で移住した子どもは母国語を忘れにくい、というメリットもあります。

幼い時期に移住すると、あっと言う間に新しい言語を吸収していく反面、母国語も抜けやすいということ。

日本から海外に移住した人や、海外から日本に来た人でも同じような現象が見られています。

 

「海外移住したら日本語学習をどうするか」は大事なテーマですよね。

わが家は来年、子どもたちが6歳と4歳のときに移住する予定です。なので、日本語の定着は厳しいかもしれない…というのは覚悟しています。

バンクーバーには日本語補習校もありますが、ずっと通い続けるのは忍耐も必要です。このあたりはまた別の機会に書きますね。

高学年になると、本人の意思が強くなる

第二言語は高学年になっても習得可能で、さらにこの時期になると母国語も忘れにくい。

これだけ見ると、子どもがある程度成長してから海外移住した方がいいようにも思えます。

しかし、高学年になればなるほど移住が難しくなる理由もあります。

それが、本人の意思

 

幼児期では家庭が世界の中心で、大切なのは家族や慣れ親しんだおもちゃなのに対して、高学年では学校や友人とのつながりが重要になります。

仲良かった子たちから離れて自分だけ外国に行くのを嫌がるケースもあるし、移住先でなかなか現地の子どもたちの輪に入れないという話も聞きます。

本人が嫌だと言っているのに、無理やり海外に連れていくのは親としてなかなかつらいですよね…。

 

このあたりは本人の性格や環境の影響が大きすぎるので、一概にいいとか悪いとか言えないですが、幼い時期の方が本人の反発なく移住しやすい面はあると思います。

例えばもし、子どもの性格がどちらかと言うと神経質(←うちの長女はこのタイプ)なら、できるだけ幼い時期に移住した方がスムーズで、

反対に、社交的でどこでもやっていけそうなタイプ(←次女がこっち)なら、高学年になっても大丈夫なのかなと思っています。

 

でも、本当にこれはその時になってみないと分からないので、今の段階でどっちがいいとかは言えません。

一つ言えるのは、カナダの学校は移民の子どもを受け入れるのに慣れているし実績もあるので、先生たちはこういうケースに慣れているはずです(特にバンクーバーやトロントなど移民が多い地域では)。

不安があるなら、学校や教育委員会に相談に行けば何かしらサポートが受けられると思います。このあたり、実際に子どもたちが入学したらまた報告しますね。

結局、いつ移住したらいいの?

で、結局家族で移住するならいつの時期がいいの?

わたしなりに考えた答えは

「覚悟を決めたならできるだけ早い方がいい」

です。

つまり、子どもの年齢に合わせて移住をするのではなく、覚悟を決めたらすぐに行動する。

 

わたしはこの数年間カナダの永住制度についてたくさん調べてきましたが、移住が上手く行くか行かないかはに大きく影響されます。

もうほんとに、運が大きいんです!

極端に言えば、「子供が〇〇歳になるまで待とう」と決めていても、それまでに永住制度が改定され、移住ができなくなる可能性だって大いにあります(実際、このせいでアメリカでは今混乱が起きています)。

カナダの移民制度は比較的安定していると言われていますが、今回のコロナパンデミックのように、いつ、どう世界が変わるか誰にも分かりません。

 

さらに、家族の状態や健康もいつ、どうなるかなんて分かりません。

上記で紹介したように、どんなタイミングで移住しても子どもの言語面にはメリット・デメリットあります。

実際に移住してからではないと結果は分からないんですね。

なので、子どもの年齢を考慮してわざわざ移住のタイミングを遅らせたり、こまかく見計らうのは得策ではないと思います。

親としては「〇〇歳に移住するのがベスト!」という正解が知りたい気持ちもすごくよく分かりますが、そんなに簡単な話ではないんですね。

子どもの英語を気にするよりも、まずは大人(親)の英語力向上を気にして、あとはちゃんと移住することを最優先に考えた方が、メリットは大きいそうです。

 

では!

(今回引用した研究はこちら)

(※1)Hartshorne JK, Tenenbaum JB, Pinker S. A critical period for second language acquisition: Evidence from 2/3 million English speakers. Cognition. 2018;177:263-277. doi:10.1016/j.cognition.2018.04.007

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