こんにちは!英検1級持ちのぽこたに(@pokoblog01)です。国内のインターナショナルスクール出身なので、ほぼネイティブです。
英検1級。準1級とは大きく異なり、いきなり単語のレベルが爆上げする印象ですよね。
どうやったらそれだけの単語を暗記できるのか?
何かコツはないか?
今日は、英検1級レベルの単語攻略に役立つネイティブの英単語勉強法をご紹介します。
【この記事の内容】
- ネイティブも実践する効果的な英単語の勉強法
- Prefix/Suffix を使った意味の推測の仕方
- 単語の語源を使った意味の憶測の仕方
- 英単語学習に役立つ教材
はじめに: 英検1級はこれで合格する
まずはじめに知っておいてほしい重要なポイントが1つ。
それは…
英検1級はほぼ
単語テスト
だということ。
本当です。いかに単語を攻略するかが合否を分けます。
つまり、準1級を持っているなら、あとは単語さえ覚えれば1級は合格できます。
準1級と1級の違いはほぼ単語の数です。
単語レベルが準1級と1級では全然違います。
準1級まではコツコツと単語を暗記すればなんとかなりますが、1級になると果てしない数の単語が出てくるので、全部暗記しようとしていてはキリがない!!
そこが英検1級の一番難しいポイント。
つまり、普通にコツコツ暗記だと効率が悪くなってしまいます(←もちろんコツコツも大事ですが、とにかくキリがない)
そこで、英検1級を目指すなら戦略を変えなければなりません。
英検1級に合格するための戦略は2つ:
- 例文を使って単語を覚える
- 知らない単語でも正しく推測できるスキルを身に付ける
この2つ!!
特に②が重要なので、絶対にマスターしましょう。
詳しく説明します。
英検1級 具体的な英単語の攻略法
①単語は例文ごと覚える
まずはこれ。
英単語を覚えるなら「例文丸ごと暗記法」。
わたしも新しい英単語を覚えるときはこの方法を使っています。
実際に、インター時代の中学校~高校時代でも例文を使って覚えるよう先生から指導されたし、国語(英語)の試験勉強もこの方法でクリアしてきました。
英単語をフレーズで覚えるメリットは3つ:
- 意味のイメージがしやすい
- 日本語に訳さず覚えられる
- 単語の使い方も同時に覚えられる
フレーズを丸ごと覚えることでその使い方も習得できます。
ライティングやスピーキングにも応用できるので効率が良いです。
ただし、テキトーな例文を覚えても意味がないので要注意。
【例文の例】
覚えたい単語: vigilant (油断のない、用心深い)
× 悪い例文: I am vigilant.(私は用心深いです)
○ 良い例文: The police must be vigilant.(警察は用心深くなければならない)
×悪い例だと、全然意味のイメージがつかないですよね。”I am vigilant” だと、 vigilant 以外のどんな言葉でも当てはまりますし。
その点、○良い例だと police (警察)という言葉があるので、一気にイメージが湧きます。もっと簡潔にしたいなら “vigilant police officer” (用心深い警察官)などシンプルなフレーズでも○。
長すぎる例文は逆に頭に残りません。すごくシンプル、且つ的確なフレーズを選びましょう。
わたしは例文作りの参考に英英辞書を使っています。
よく使うオンライン辞書はこの2つ:
>> Merriam-Webster Dictionary (外部英語サイト)
>> Cambridge Dictionary (外部英語サイト)
どちらも老舗オンラインサイトで、的確な例文を表示してくれます。
ちなみに勉強用に英語単語帳を作るなら、こんな感じに例文だけ書いたのがいいです↓

上のサンプルみたいに、日本語訳は付けず、英語だけ書くのがおすすめです(裏面には英単語のみ)
そうすることで、頭の中でついつい日本語に変換するクセがなくなります。
これは個人の好みの問題ですが、わたしはこの昔ながらの手書きの単語帳が好きです。一度自分で書くことで一つ一つのアルファベットを意識し、スペルにも注目するので頭に残りやすいです。
市販の単語帳も便利ですが、単語が多すぎてモチベーションが上がらないという問題があります。
市販の単語帳を参考にしつつ、自分のオリジナル単語帳を作ってみてはいかがでしょう。
さてこのようにどれだけがんばって英単語を覚えたとしても、英検1級レベルになると必ず試験中に意味の分からない単語が出てきます。
その時、いかに【単語の意味を正しく推測できるか】が合否を分けます。
特に選択問題の場合、1つでも「これは絶対に違う」という答えが排除できるなら、正解率はグンと上がります。
今から単語の意味を推測する方法をご紹介します。
②Prefix と Suffix に慣れる
英単語を覚えるのに便利なのが Prefix(プレフィックス) と Suffix (サフィックス)に慣れること。
Prefix は単語の前に付くパーツ(接頭辞 せっとうじ)
Suffix は単語の後ろに付くパーツです(接尾辞 せつびじ)
日本語でも、漢字の部首からその漢字の意味を推測することができますよね。
例えば漢字の左側に「月」が付いてたら、なんとなくその漢字は体の部位を表しているんだろうなというのが分かります。(例:腕、胸、腸)
それと同じように、prefix と suffixを見るとその単語の意味がなんとなく分かります。
【Prefix 例】
un~ = ~じゃない
unhappy (un + happy)
= happyじゃない = 不幸、悲しい
【Suffix 例】
~or = ~をする人
translator (translate + or)
= translateする人 = 翻訳家
定番の prefix と suffix に慣れることで、初めて見る単語でもなんとなく意味を推測することができます。
とくに単語の前にくっつく prefix は単語の意味を大きく左右することがあるので、覚えておくと便利です。
実はPrefix と Suffix はカタカナ英語でもお馴染みなものが多いので、日本人にも比較的なじみやすいと思います。
inter~ = ~の間 (例:インターナショナル、インターネット)
sub~ =~の下 (例:サブリーダー、サブディレクトリ)
Prefix のリストは検索するといろんなサイトが出てくるので、少しずつ覚えていくと良いでしょう。(例:https://7esl.com/prefixes/)

③単語の語源を知る
これは一旦遠回りな勉強法に思えますが、一度覚えるとかなり有効な勉強法です。
英語の語源を知る。
英語は、ラテン語とギリシャ語を語源とする単語がたくさんあります。
例えば phon はギリシャ語で「音」
- microphone (マイク)
- xylophone (木琴)
- telephone (電話)
どれも音にちなんだ単語ですね!
phon が音という意味だと知っていると、上記の単語をはじめて見たとしても「あ、何か音が出るものなんだな」と推測できます。
英語の語源になっているラテン語・ギリシャ語はたーーーーくさんあるので全部覚えるのは大変すぎです。
なので、まずは基本の50個をマスターしましょう。
>> Boost Your English Vocabulary With These 50 Greek and Latin Root Words(外部英語サイトへ)
基本の50個に慣れたら、その他英語でよく使われているラテン・ギリシャ語の語源もマスターしましょう:
>> English Language Roots Quick Chart(外部英語サイトへ)
ネイティブの高校生もこのようにラテン・ギリシャ語の語源の勉強をし、はじめて見る英単語でもある程度意味を推測できるよう練習します。
英検1級の単語勉強にもこれはとっっっても有効です。
わたしも実際に英検1級を受験したとき分からない単語がたくさんありましたが、語源に慣れていたのでなんとなく単語の意味を推測することができました。
そうして「これが一番近そうだな」「これは絶対に答えじゃないな」と正解を絞り、正解率を上げました。
単語の意味を推測する力は英検1級に必須です!!
時間をかけても身に付けるべき大切なスキルです。
英検1級レベルのおすすめ教材
最後に、新しく英単語を覚えるためのおすすめの教材をご紹介します。
ここではあえて市販の単語帳ではなく、生きた英語に触れるためのリアルな教材を紹介します。
英字新聞
王道ですが、やはり新聞は有効です。
特におすすめは Japan Times など日本の英字新聞。内容が日本人に理解しやすいですね。
出てくる単語もちょうど英検準1級~1級レベルなので試験対策にもってこいです。
政治、地域、スポーツ、エンターテイメントなど幅広いトピックに関する単語も学べるのもポイント(将来的に IELTS など他の英語試験を受験する予定なら特におすすめです)
本場の英語新聞New York Times も英語学習にいいですが、こちらは単語がさらにレベルアップするうえ、ネイティブならではの皮肉や言いまわしがあるので日本のものより難しくなります。
ビジネス英語に集中しないなら、やはり The Economist など経済に特化した新聞が良いでしょう。
小説(子ども~ネイティブ高校生向け)
英語の小説も英単語を学ぶのにぴったりです。
特にネイティブの高校生向けの小説はちょうど英検1級レベルの英単語が出てきます。
内容としてやはり一般(大人)向けの方がおもしろいかもしれませんが、単語のレベルが一気に難しくなるので一つ一つ単語を調べるの余裕があるならいいですが、そうでないなら高校生レベルがおすすめです。
英検には出てこないけど実際に英語圏で使われる単語を学びたいなら、意外と子ども向けの絵本もおすすめ。
身近な動物の名前、身の回りのものの名前、感情、擬音語などネイティブの子どもなら知っている単語がたくさん出てきます。
英検1級を持ってる人でも実は絵本の単語が分からない、なんていうこともよくあります!
ビジネス英語に疲れた方の息抜きにもいいですね。
TED
最後のおすすめ教材は英語学習者に大人気の TED 動画。
講演テーマは教育、人生観、科学、アートなど多岐にわたり、講演者のすばらしいプレゼン力が注目されています。
英語学習者がTED動画を観るメリットはこの6点:
- 英字字幕が付けられる
- 日本語訳を見ながら視聴できる
- 興味のある分野の動画を観られる
- 英語のプレゼン方法も参考になる
- 繰り返し視聴できる
- 無料で観られる
なんと言っても内容がおもしろくて心をつかむプレゼンが多いのおすすめです!!
そしてプレゼンで使われる英語は英検準1級~1級程度で、ネイティブが実際に使う英語として参考になります(基本的にプレゼンというのはめちゃくちゃ難しい単語は使いません。特に一般向け講演の場合)。
動画の長さは1本 10分~20分程度のものが多いので、1日1本動画を観るとしても負担になりません。
本当におすすめです!
>> TED: Ideas Worth Spreading(外部英語サイト)
まとめ
英語1級の単語学習、いっきに難しくなりますよね。
このレベルになると、ただ単語帳を使って丸暗記するのではなく、一見遠回りに感じるような学習方法が効果的になります。
英検1級レベルの単語学習方法をまとめると
- 単語単体ではなくフレーズで覚える
- 知らない単語も意味を推測できるようにする
- Prefix/Suffix を覚える
- 単語の語源に慣れる
そして英検1級レベルの単語を学ぶには
- 英字新聞
- 小説
- TED
がおすすめです。
以上、わたしのおすすめ英単語の勉強方法でした!